自分の母校が好きならば、「お受験」の際に自分の出身校を選ぶのは、もっとも安全な方法です。スクールカラーをよく知っていることと、自分が育ったように子供も育てているはずですから、自分の出身校は子供にも合うものだと言えるわけです。受験に失敗した中の見識のない親が口にするのが、「あの子はコネで受かったんだろう」という言葉です。受かった子供の両親にその学校の出身者が多い、というのは事実です。自分がその学校で教育を受けて良かった、と思うのならば、自分の子供にもそこで教育を受けさせたいと思うのは当然のなりゆきです。受験者の親だけ見ても、その学校の出身者のパーセンテージは高いのですから、合格者の親が出身者であるパーセンテージは自然に高くなるのです。またわが子を、自分の出身のスクールカラーに知らず知らずのうちに合わせて育てているものですから、合格しやすいというのが本当のところではないでしょうか。この事実だけを見て、私立受験はコネでだいたい埋まっている、というのは根も葉もない噂にすぎません。
100円ショップの大流行で店舗数が増え、販売量も爆発的に伸びたため、それでは間に合わなくなった。100円ショップとしても、系列店で同じ商品を揃えて独自性を出したい。そこで、100円化粧品を専門に開発するメーカーに生産を依頼して、オリジナルの商品を確保するようになった。メーカーは原価35〜40円の商品を60円で卸し、100円ショップはそれを100円で販売する。メーカー側の粗利は1個当たり20〜25円。利幅が薄いが販売量はとてつもなく多い。薄利多売、それが100円ショップとの取引のメリットだ。100円化粧品は、現在そのほとんどが中国や台湾で作られている。関係者によれば、昔は質的に問題がある商品もあったが、取引量の拡大につれて現地でも努力を重ね、質はずいぶんと向上しているという。ちなみに100円化粧品の中で製造原価がもっとも高いのはネイルカラー(マニキュア)を落とすのに使うリムーバー(除光液)だ。つまり、メーカーにとっては利幅が小さく、消費者にとっては安く手に入るアイテムということ。ほかにも、量販店で買えば250〜300円クラスの商品も多いというから侮れない。こうした「意外に使える」100円化粧品に目を付けたのが高校生であり、ガングロギャルだ。彼女たちは店にたむろしテスター(試供品)を貪欲に使い、お小遣いの中から必要な商品を手に入れてガングロメイクを完成させた。
葬式の外観が大きく変わった。きわめて土着的な野辺の送りの風景が姿を消し、代わりに都会の葬式の表象である祭壇が前面に展開するところとなった。人並みを求め、祭壇の大型化、奢侈化が進んだ。また葬式で重要とされたのが、死者をあの世に送る葬儀式であったが、それが社会儀礼である告別式にとって代わられた。それは、葬式は短時間ですませたいという欲求の産物でもある。また、服装も変わった。これは当時流行った葬式の指南書の影響であるが、本来は喪に服している遺族の服装である喪服が一般会葬者も含めてのものになり、葬式が黒一色に染め上げられた。香典は死者への弔いの表現、あるいは喪家の経済的負担への配慮であったものが、単なる社会儀礼のようなものになった。