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簡単に子供に知識が入ること

親が高学歴であっても、子供には簡単に知識を与えないことである。簡単に子供に知識が入ることは、子供が努力をしなくなることでもある。調べたり、考えたり、先生に聞いたり、辞書を引いたりする学習行動をできる限り早く身につけさせることが大切である。学問の基本は「なぜ?」「どうして?」という疑問から出発している。それを簡単に解決してしまうことは、子供の調べて知識を得るという大事な学習の芽を摘むことになるのだ。疑問をもって質問に来る生徒は、まず間違いなく学力が向上していることを、私は37年にわたる指導経験から実感している。自分の学習行動のなかで、自分の能力だけでは解決できないことはたくさんあるものである。これをできる限り自分の力で解決することができれば、頭が鍛えられて、いわゆる頭の良い子供が育っていくものだ。よくお父さんもお母さんも難関大学出身者であるのに子供が全く出来が良くないとか、親が大学や高校の先生であるのに子供は全く成績が良くないなどの例があるが、これは親が教えすぎている場合が多いようだ。子供が努力して理解する芽を摘んでしまっている。親子では感情が入りすぎて教育は成り立たないと私は考えている。

偏差値の歴史

よく受験などで言われる偏差値。この偏差値とはもともと砲弾や魚雷の命中率を評価するために日本海軍が導入した統計数値を、昭和四〇年代に中学校の先生たちが生徒の進路指導(公立高校の志望校決定)に応用したのがはじまりといわれています。その後、都道府県単位で公立高校入試の一斉模試を請け負うテスト業者と、昭和五四年から始まった国公立大学共通一次試験によって一般の人にも知られるようになりました。偏差値は「そのテストでの順位を示す数値」ですから、次の二つの条件がそろう場合は比較が可能で、成績管理や合否判定にとても役立ちます。偏差値の比較が有効となる条件は、?テストの出題傾向が安定していること?テストを受験するメンバーが固定していること。

中学からの教育

中学からの教育を根本的にやり直すには、社会性を念頭においた系統だった教育を策定しなければなりません。しかもそれを国の一貫した政策としなければならないのです。インドにかぎらず、アジア諸国やイスラエル、アメリカやイギリスなどは、数学や理科の教育を重視しています。英語圏以外の国でも、英語の読み書き能力と数学能力は、社会で生きていくために絶対必要な能力であり、これを国の教育政策のベースとしています。その方法ですが、有名私立校などで採用されている中高六年一貫教育は、大いに参考になると思います。教育途中に受験というハードルがないだけでなく、カリキュラムがつながっていますから、どの教科においても系統的な積み重ねが可能となります。