尺別へ向かう。左手の車窓には雪原が広がり、右手には遠くぼんやりと水平線らしきものが見えるが、定かでない。乗降客もなく尺別を出ると、列車は寒々とした海を望みながら、雪の積もった原野の中を進む。点在する牧場の囲いの中だけが除雪され、里一々とした牛や馬らが寒気にさらされつつも牧草を食んでいる。音別を発車。ここでも乗降客はなく、灰色の空の下をさらに東へ。町び太平洋が車窓に広がり、流木が点々と転がっている浜辺のそばを走る。その区間が終わると、車窓は再び雪原に。恐らくこの一帯は、湿地帯なのだろう。建物の姿が少なく、荒涼感あふれる、寂しい沿線風景である。古瀬に停車。原生林の巾の小さな駅だ。乗降客はゼロ。発車すると山林を突き進み、それが途切れると再び原野に。はるか前々世紀の昔、この地で自然を切り拓き鉄道敷設の工事に携わった人々の、並々ならぬ辛苦がしのばれる。その一方で、今日いうところの環境破壊だったのでは、とも考えてしまう。
立ち見席で聴くのが音楽の「通」だが日本の予約もダメ、現地のキャンセルもないという場合には、?市内のチケット業者?一流ホテルのコンシェルジェを通じて頼むーのふたつの方法がある。ウィーンの国立オペラ座には友の会のような年間会員組織があり、当日行けない会員が?と?を使って一般客に流すのだ。特に一流ホテルの?は強烈。中でもウィーンのインペリアルホテルのような老舗のコンシェルジェは、あの手この手を使い、威信にかけても人気のチケットを取ってくる。?ツヴァイ・ランクエルスターより上、3階にあるボックス席。座る位置によりかなり料金が異なるが、後方席ほど見にくい。90AS〜1500AS?ミッテル・ロージェ舞台の中央に正対する国立オペラ座で最も良い席のひとつ。やや遠いが、舞台の全体が見渡せ、音響も最良の席。1500AS〜?シュテープレッツェミッテル・ロージェの前に設けられた立ち見席。アバドやクライバーらの人気指揮者の時は切符も取りにくいので立ち見でガマン。しかし位置は良い。15AS〜20AS?パルテーレ:平土間後方にあり、図面上では良い席のように思われるが、実際はやや低く、舞台が見えづらい。だが音響、眺め共に良く、人気が高い。1500AS〜?パルケット俗にいうかぶりつき席。オペラなどは、歌手の表情や声がハッキリと分かる。
カナダやアメリカ、オーストラリアなら日本同様、さほどトイレに困った記憶がないのだが、アジアやヨーロッパでは必ずしもそうではない。ヨーロッパのデパートでトイレを見つけても、そこには番人がいて使用料を支払わなければならなかったりする。コインがなく紙幣を出すと、おつりがないといわれ、10ポンドという高〜いトイレ代を支払ったこともあったっけ。マレーシアやシンガポールも同様でトイレ番がいたりいなかったり。それらの国では、トイレ用のコインは必携。「トイレ番なしの無料トイレ」の位置はメモるようにしている。パリでは街頭に有料公衆トイレがある。コインを入れないと扉が開かないのだが、ひとりが用を足すと次に並んでいる人のために扉を閉めずに開け渡すなどの連係プレイをしている。また、ヨーロッパでは公衆トイレ以外ではバーを利用するのが通例のようだ。酒のオーダーもせず、公衆電話やトイレだけを借りてサッサと出ていく人をよく見かける。が、トイレでドラッグのやりとりをしている危険なバーもあるので見極めが大切だ。どこの国でも危険度が少なく無料で使えるトイレといえばホテル。ただし、高級ホテルに出入りするにはそれなりの身なりでないとね。