われわれがよく犯す失敗に、捕らぬ狸の皮算用というのがある。結果が期待を裏切り、「こんなはずじゃ……」と思ってみても後の祭り。わかってはいてもついついそういうことをしてしまいがちだ。そして、似たような誤りを犯しやすいのが、転職に伴う雇用保険の失業給付だ。退職から転職までのやりくりを失業給付でと考える人は少なくないのだが、現実になると「給付が遅れる」「予想より少ない」ときには「給付対象にならないといわれた」とあわてる人が後を絶たない。他の場合ならともかく、この大誤算が危険なのは、納得のいく転職に最も必要なゆとりを物心両面から失うきっかけになってしまうからだ。こんなことで大事な転職に失敗しないために、前もって雇用保険についての知識は得ておくのが賢明だ。最初のチェックは、雇用保険が、離職した人すべてに支給されるわけではないという点だ。確かに、雇用保険は離職者の救済措置だが、給付を受けるには受給資格となる要件を満たしているかどうかが必要最低限の条件になる。
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